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こんな給与計算会社に依頼してはいけない

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先日、「こんな専門家に補助金の依頼をしてはいけない」という投稿をしましたが、今日は、依頼してはいけないシリーズ(勝手に名付けました)第2段。

 

今回は「こんな給与計算会社に依頼してはいけない」という話です。

 

・給与計算業務の外注をしている方
・給与計算の外注化を考えている方
・これから給与計算を「業務」としてやっていこうと思っている方

 

に読んでもらえると良いと思います(^^)

 

アメリカでは給与計算業務の外注率は約70%一方、日本は約10%と言われており、圧倒的に低い状況にあるそうです。

 

ただ、僕の肌感覚としては、もう少し多い気がします。顧問税理士がついている中小企業のうち、30~40%は外注している気がしますね。

 

そして、外注先は主に下記の4つになります。

 

①税理士事務所(税理士法人)
②社労士事務所(社労士法人)
③民間の給与計算会社
④クラウドソーシング(個人)

 

④は、ここ2、3年で急増しています。当社でも、顧問先の給与計算はほとんどパートナーさん(業務委託)にやってもらっています。クラウドソーシングサイト等で出会って、そのまま契約と言う感じ。

 

おそらく、まだまだ①~③でされている中小企業が多いと思います。

 

自分が社労士だからという事ではなく、個人的には②社労士に依頼するのがベストだと思います。労務の知識、社会保険の加入要件、助成金など、親和性が高いためです。特に助成金の手続きは、税理士でも出来ない特権なので、そこが一番の違いです。

 

僕個人は給与計算がまったく好きではありませんが(苦笑)、顧問先のメリットを考えると、ウチ(社労士事務所)が見るのがベストな事が多いので、やらせていただいています。

 

と言っても、どんな業種でもサービスの質はピンキリなので、税理士だろうが社労士だろうが、依頼してはいけない専門家はいるわけで。運悪くそんな人に頼んでしまうと、法律違反だったり、取れるはずの助成金を逃したり、デメリットが色々とあります。

 

では、どういう給与計算会社に依頼してはいけないのか、僕の考えをまとめてみます。

 

①労務の知識がなさすぎる(かつ、勉強する気もない)
②顧客の本当の問題が何か分からない。分かろうとしない(だから提案もできない)
③クライアントの指示通りに給与ソフトに入力をして、給与明細書を印刷、封入、郵送する事が給与計算だと思っている
④勤怠管理について知識がなく、アドバイスができない
⑤勤怠管理のクラウド化について勉強していない
⑥給与計算のクラウド化について勉強していない
⑦他の給与計算会社の動向を知らない(自社の立ち位置を把握していない)
⑧主要な助成金の事を全く知らない、知ろうとしない
⑨自社のやり方を顧客に押し付ける
⑩担当者がパートで、面談時に話をした社員が関与しない。責任をパートに押し付け、責任の所在を曖昧にする

 

・・・もっとありますが、これで十分でしょう。

 

とは言え、見た目や話し方だけで上記に該当するかどうかは分かりません。それなりのスーツを着て、喋りが上手だと、「この人は信頼できそう」と勘違いさせられます。

 

また、「大手税理士法人のグループ会社」としてやっている会社もたくさんあり、大きなオフィス、キレイな応接室に通されると『 ここなら間違いない! 』という錯覚にも陥ります。しかし、仕事ができるかどうかは、オフィスの大きさも、何を着ているかも全く関係ありません

 

「ウチは税理士、社労士、給与計算担当者がいるので、ワンストップで対応できます」なんて言葉も、残念ですがなんの根拠にもなりません。

 

では、「依頼して良いかどうか?」を見極めるための質問をいくつか紹介します。このまま、相手に質問してみてください。

 

・給与計算をするうえで、所定労働時間って大事ですか?
・36協定って何ですか?
・月額変更って何ですか?
・雇用保険と社会保険の加入要件を教えてもらえますか?
・どんな勤怠管理ソフト、給与ソフトが主流なんですか?
・主要なクラウドソフトの金額って、いくらくらいですか?
・当社でも、クラウド化はした方が良いですか?
・御社の体制(責任者、窓口担当者、実際に計算をする人が誰か)を教えてください
・御社の強み(他社との違い)は何ですか?・月にどれくらいの時間を割いて、勤怠管理や給与計算の情報収集をしていますか?
・ここ1年で、勤怠や給与計算のセミナーに何回くらい参加されました?参加してどうでした?
・当社の、今の勤怠管理方法はベストですか?もっと良く出来ますか?

 

さすがに全部を聞く必要もないと思いますが(笑)、いくつか聞いてもらって、反応が鈍いなら依頼してはいけません。99%、あとで苦労しますし、大きな問題が頻発します。

 

逆に全部にスラスラ答えられるよう人なら信頼して良いと思います。あとは費用次第ですが、「安かろう悪かろう」だけは絶対にやめたほうがいいです。

 

何度も言いますが、僕は給与計算が全然好きではありません。だけど、年間10回以上は勤怠、給与計算のwebセミナーに参加しています(他のセミナーを含めると年50回は軽く超えます)。

 

似たようなセミナーも多いですし、だいたい仕事中の「ながら聴き」ですが、何度も聞いているうちに勝手に知識が増えます。

 

「ウチが労務顧問だけやって、給与計算は他社がやる」パターンも非常に多いので、自然と「世間のレベル」にも詳しくなります。優良な給与計算会社から、雰囲気だけで中身のない会社(言い過ぎ)まで、本当にピンキリです。

 

「地域ナンバーワンと思われているこの組織が、こんなレベルか」という残念な事も・・・。

 

給与計算会社探しで困ったら、ぜひこの記事を思い出してください(^^)

 

それでは!

 


 

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